アンティークやヴィンテージのティーウェアに関するプチ情報や購入のポイント、お手入れ方法等についてご紹介していきます!
◆ アンティークとヴィンテージの違いって何?
日本ではなんとなく食器や家具には「アンティーク」、ワインや洋服やアクセサリーには「ヴィンテージ」って言葉を使っていることが多いような気がしますが・・・
*アンティーク:作られてから100年以上
*ヴィンテージ:30年以上100年未満(20年以上の説もあり)
*ジャンク :20年未満
と定義されております。アンティークはラテン語の「old」、ヴィンテージはフランス語の「vin=ワイン」と「age=歳」を合わせたものです。
年齢からするとつまり私は完全にヴィンテージ!
アンティークであってもヴィンテージであっても長年歳を重ねてきた美しく、愛着のあるステキなものです。所有者は今迄もこれからも変わって行くと思いますが、大切にしていきましょう。
◆いわゆるユーズドってことだけど商品の状態ってどんな感じなの?
こちらで取り扱っている食器類についてはヨーロッパか直接買い付けたアンティーク&ヴィンテージアイテムです。製造から何十年も経過している希少なユーズド品です。そのため商品ごとに程度は異なりますが、ほとんどのアイテムに使用感やカトラリーによる小さなスクラッチ(引っかき傷)など、多少のダメージが見られます(まれにカップボードに飾っていたようなノーダメージのものございます!)。これはむしろ新品では味わえないアンティークやヴィンテージの独特の風合いとしてお楽しみいただければと思います。また、ご購入アイテムについては商品写真と色味、状態等、多少違いがあることをご了承ください。
一般的にアンティーク&ヴィンテージの状態を表すものとして以下のようなものがあります。
*ミント ほぼ新品に近く、生産時の不具合もない超美品。おそらく使用されておらず箱の中に入れられたままか、カップボード用として飾られていたもの。
*エクセレント 使用感はほとんど無く、生産時に生じた汚れなどは目を凝らさないと見えないくらいの美品。
*ベリーグッド 傷や汚れ等の使用感や生産時に生じた汚れ及び金彩の薄れ等若干見られるが、貫入・ヒビなどのない美品。
*グッド 傷や汚れの使用感や、生産時に生じた汚れや金彩の薄れ等があるが、貫入・ヒビなどのないもの。
これらのポイントについてはただカテゴリーで表現するのではなく出来る限り詳細説明させていただいておりますが、状態が気になる場合は是非ご購入前にお気軽にお問合せ下さい。
◆ボーンチャイナと陶器の違いって何?
焼き物には大きくわけて「陶器」と「磁器」があり、超ざっくり言うと前者が土の粘土から、後者は石を砕いた粘土から作られております。私も以前習ってましたが、いわゆる「陶芸教室」なんかで扱っているのは「陶器」ですね。陶器は磁器と比べて柔らかく温かみのある焼き物で、磁器は陶器に比べて固く、美しい艶が特徴です。「白磁」「青磁」の器はどこか凛んとしていてほんと美しいですよね。で、ボーンチャイナは「磁器」の一種です。
「ボーンチャイナ」は18世紀末にイギリスで誕生します。もともと当時憧れの中国や日本の美しい「白磁(磁器)」を作りたかったのですが、イギリスではそれに適した粘土が取れず苦肉の策で牛骨灰を使用し何度も試作を繰り返した結果、美しい白い艶と透光性と透明感のある磁器を産み出したました。ちなみに私の愛するウェッジウッド社はスポード社に遅れること13年、1812年に製造に成功したそうです。ボーンチャイナはイギリスを代表する磁器になりました。
ボーンチャイナは白磁と比べてナイフやフォーク等による表面の傷は付きやすいという性質を持っているのですが、全体的には非常に強度がある磁器でです。永く美しいままを保てるように大切に扱っていきたいですね。
◆ヒビと貫入の違いって何?
「貫入」は陶器の経年や、焼成時における陶土と釉薬の収縮率の差によって生ずる表面の細かいヒビ状の模様で、食器自体の「ヒビ」ではございません。有田焼・伊万里焼・バチャン焼など貫入自体を味として楽しむ陶器もございます。商品について貫入が入っている場合は商品説明に記載させていただきます。また、細かいものではなく一本線が入っているものは「ヘアライン」と呼びます。
「ヒビ」の入った商品については使用している間に割れてしまう可能性が非常に高いので当店では扱っておりません。
◆カケ(チップ)と釉薬ロスの違いって何?
「カケ(チップ)」は食器自体が何らかの外的影響によりほんの数ミリ程度欠けていることを意味します。「釉薬ロス」は陶磁器の上にかけるガラス質の釉薬が一部かかっていないことを意味します。
ごく小さな釉薬ロスはチップと見分けがつきにくいのですが、ボーンチャイナなどの磁器の場合はこの二つを見分けるために「ピング」といって指先で食器を軽く叩いて音を聞いて判断します。
チップの場合は明らかに鈍い音がします。
また、アメリカの情報メディア「Apartment Therapy」によると小さなチップの場合は、牛乳を入れた鍋で1時間程度煮出して冷ましてから洗うと補修できるそうです。牛乳に含まれるカゼインが傷を埋めてくれつとのことです。私はまだ試したことがないのですが今度試したらご報告します!
◆鉄粉(黒点)と色飛びについて
「鉄粉(黒点)」は焼成している時に粘土の中にある鉄の成分が表に出てくることを意味します。本当小さな黒い点になって現れます。「色飛び」はハンドペイント(手書き)デザインにおいて色釉薬が小さな点状に飛んでいる状態です。